静岡銀行ミニギャラリーで、 (僕の展示の後)10月から12月まで「安間史織展」が開催されます。 展覧会パンフレットの作家の作風の紹介文を書きました。 全文、掲載します!! 『安間史織は、硬質の鉛筆で空想の植物を描いている。決して派手な作品ではないが、紙の上に紅茶やコーヒーが敷かれエッチングを想わせる鉛筆の線の集積で描かれた植物は、何か崇高な秘術さえ感じさせる。実在しそうで存在しない植物はあくまで上品で美しいが、どこか翳りを持っている。毒素を密かに内包していて、それが見る者を惹き付ける。繊細な筆致と空気感は、静けさの中に「生」、「死」、「エロス」さえも内包している。 「VISION」や「DELUSION」と題されたシリーズは、彼女の表現したいものの本質を提示するコンセプトであり、冷静な作家としての研ぎ澄まされた意識を感じさせる。 今の静岡県美術界で最も注目されている若手アーティストの一人であり、将来に期待している作家である。』