静岡銀行呉服町支店が、(ショーウインドウを担当するにあたり)「ちらし」を作ってくれました。少し長いですが、全文掲載します。
題して、「冨永圭志の作風について」です。
冨永圭志の作品は、具象・抽象・現代美術・写真・インスタレーション等に分類されるが、大きな観点からとらえれば(最初から)「表現主義的」といえます。10代の頃より油彩やエナメル・ピグメント等の混合技法で、具象でも抽象でも「自身の感情表現」としては一貫している。ただしマティエール作りは複雑で執拗で理知的で、(一般的な時間論と違う)質感の差異による画面構成をしている。
具象作品では、世の中を斜めに見た「動物のような人、人のような動物」をテーマにしている。又、半具象の作品は、「具象と抽象の中間、具象という概念の不安定感」をテーマにしている。尚、抽象作品のテーマは「感性の物質化」ですが、それら全てが並行して制作されているので、(一般的には)わかりにくい作家と呼ばれることもある。
現在は、ギャラリストとして後進の育成にも力を注いでいる。
以上のような観点で、ショーウインドウの作品を見て頂けると有り難いです。作品は、隔月で入れ替えで1年間担当させて頂きます。
作品の写真と略歴も載せてもらいました。